2020/2/19


横浜でM42オリオン大星雲の撮影ができました

・・・アンドロメダ星雲は肉眼では全然見つけられません


(市販のポータブル赤道儀での撮影です)

ポーターブル赤道儀を入手してからわかったことですが、長時間露光する為に微動での北極星 (天の北極)の位置調整が絶対必要であることと、操作性をもっとよくする必要性でした。自作赤道儀では勉強にはなりましたが動作の誤差や操作性に問題があります。

ポタ儀(ポータブル赤道儀)はスカイメモSにしました。
私は星夜写真も撮りたいのですが、できれば惑星写真や星雲・星団・銀河写真を撮りたいと思っています。
80-400㎜ズームやテレコンを使って680㎜位で撮りたく、安価で比較的重いレンズでも撮れるスカイメモSにしました。
MAX 5kgとかで、さすがに野鳥撮影で使っている800㎜F5.6の古いマニュアルレンズは支えきれない為あきらめました。

①カメラ D850本体のみ 1008g
②カメラ Z7本体のみ(アダプター付) 814g
③レンズ 28-300 888g
④レンズ 80-400(リリースプレート付) 1380g
⑤アリガタプレート&バランスウェイト 1750g
⑥自由雲台(バンガード三脚付属小型) 205g
⑦クイックリリースプレート(小) 38g
⑧クイックリリースプレート(長) 93g
⑨1.7倍テレコン 264g
⑩2.0倍テレコン 370g
⑪追加バランスウェイト ????g
⑫自由雲台(大) 575g
 
 Z7+80-400+1.7倍テレコンセット
②+④+⑤+⑨+⑫=4783g

機材もいろいろ準備・変更しました

 予想以上に撮影準備&撮影にかかわる操作時間がかかる為、できるだけ簡単にできるように準備しました



現時点での撮影結果です。

 撮影場所:ベイブリッジが見える横浜のベランダ/2020年2月18日
 カメラ:Z7
 レンズ:80-400ズーム x 1.7テレコン
 撮影データ f9.5 ISO400 露出時間91.1秒

 60回撮影して使えそうな画像17枚をフリーソフト「DeepSkyStacker」で合成&photoshopで微調整しました

 合成したことでノイズが減りました

 
 400㎜x1.7倍テレコンの全体画像です
 

 撮影までの準備(いろいろ面倒です)

 ① 明るいうちに三脚と赤道儀を北極星の見える位置にしっかりとセットする

    ・レベリングベースで水平をとる
    ・スマホをセットして赤道儀を北極方向にセットする
    ・撮影ターゲットが決まっている場合はカメラをその方向にセットする(セット後外しておく)

 ② 北極星が見える時間になったら位置を合わせる

    ・視野照明装置を取り付けて明かりをつける
    ・スマホで北極星と天の北極のずれの位置を確認する
      スマホのアプリは「PS Align Pro」又は「SkymemoT」

    
    ・ アリガタプレートを回転させて垂直(又は水平)に合わせる
          (光軸を合わせてあるので上が0度でなくてもよい)
    ・ アングルファインダーを取り付けて、または覗き込んで位置を調整する
          (視野照明装置のランプの赤で予想以上にポラリスが良く見える!)
    ・ 上下の角度(35.xx度)、左右とも締め付けて固定すると動いてしまう可能性があるので注意

 ③ 必要に応じて位置をずらす
    ・ スマホを取り付けて位置を北極方向の位置を確認する
    ・ 撮影場所を変えたいときは、三脚の3本の足の位置をできるだけ変えずに移動する
    ・ 水平を確認&調整&スマホ
        取り付けてあるスマホで移動前の天の北極と同じように三脚をセットする

 ④ カメラを取り付ける
    ・ バッテリー容量、バルブ、ISO、絞り等確認する
    ・ 赤道儀が動かないように注意してカメラを取り付ける
    ・ ピントを確認する(Z7の場合、マニュアルフォーカスではターゲットに色がつく。私の場合は赤くなる)

 ⑤ リモコンを取り付ける
    ・ インターバル撮影時間、撮影間隔、枚数(例 1分30秒、10秒、60枚)

 ⑥ 赤道儀を動作させる
    ・ OFFから★のマークにして駆動開始
    ・ 視野照明装置をはずす->電源オフ

 ⑦ リモコンでスタート
    ・ 1枚目のON/OFF、2枚目の開始を確認した方が良い


機材について

操作性が悪い為いろいろ改造や追加をしました



  スカイメモsの微動台座
      微動台座の回転調整のネジがしっかりと止まっていないので(しっかり止まると動かなくなるが)手締めネジに交換しました。

  三脚:ジッツオの大型
      センターポールを外していましたが復活して取り付けました。ベランダからは北極星が見える場所が限られており、操作性を良くしました。
      この大型三脚はセンターポールがあっても多少の振動でも大丈夫そうです。

  レベリングベース
      三脚の水平を出す為に、三脚の足の長さでの調整では無理があり、ツールを使います。
      SLIKのレベリングユニット2=>NG:しっかりと止まらない、ゆるんでしまう。
      NEEWERの三脚レベリングベース=>OK:使えます
      水平をとる水準器はスカイメモsの微動台座のものが正確でした。

 一番上の微動台座の水準器が一番正確でした
 



  パノラマパンベース
      北の北極を見つけるのにスカイメモs&微動雲台が回転しないと何かと不便の為必要です

      NEEWERのパノラマパンベース=>NG:使えない、しっかり締まらない、アルカスイススタイルを購入してしまった為かレベリングベースにしっかり固定できない
      IFOOTGEパノラマ回転ユニットR60Ⅱ=>OK:使えます。

  アリガタプレート用明視野照明装置ホルダー
     アリガタプレートを取り付けた段階で北極を探したい為。(自作するより買った方が安そう)

 明視野証明装置ホルダー
 

アングルファインダー
      手持ちのジャンクのアングルファインダー(キャノン製)を取り付けられるようにしました。

赤経メモリの作成(シールを作って張り付ける)
      見えない星を探すとき、見える星のデータをもとに見えない星を探します。

スマホの台の作成
      スマホを使って北極星(ポラリスと天の北極との誤差やその位置の調整に使います。その為の取り付け台やスマホカバーを作りました。
      これが一番便利です。

 アングルファインダーと赤経のメモリ スマホを取り付けたところ 
   


  自由雲台
     WF6664H(ヤフオクでゲットした三脚 WF-673についていた雲台)
     手持ちの自由雲台でも良かったのですがカメラ+レンズで5㎏近くあるとかなり強く締めて位置を調整しないと緩んでしまう為、重くてもしっかりした雲台を使います。

  長時間露光の為のリモコン
     Photoolexのリモートコントローラですが、カメラ側のコネクターが壊れました。他のレリーズのコネクター部分をつかって修理をしましたが、ワイヤレスも購入しました。


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  合成フリーソフトについて

   RAWでの対応ができないとか出ますがやってみました。どうもうまくいきませんでした。その為JPEGファイルで合成を行いました。
   合成だけならば他のソフトでもできますが、ファイル間の画像のずれをそろえてくれるフリーソフトは以下のDSS(DeepSkyStacking)ですね。

   Z7のRAW対応はまだ?
   JPEG
ファイルで
実行
   星の数です
   
   
   
   アライメントの調整
   
   
   
   実行中
   三原色を
まとめて移動
(Linked settings)
   各色を調整
   
   
   
   出来上がった
画像を16bitTIFで
Save



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